特集:「My favorite parks 」
【7】テット・ドール公園(フランス・リヨン)ー@
Parc de la Tete d’Or
リヨンのローヌ川沿いのテット・ドール公園は1856年に開園したフランスで
1番大きな総合公園です。直訳すると「黄金の首公園」となるので不思議な名前
と思っていたら友人のお嬢さんが「王様の首がどこかに埋まっているんだよ」と
小学校の先生が教えてくださったそうです。
リヨン市街の西側、フルヴィエールの丘に輝く金の聖母マリア像は遠くからも
よく目立ちます。その小高い丘にB.C.43年にシーザーの副官が街を築いたのが
リヨンの起源なのだそうですが展望台の向こうには2つの川(ローヌ川と
ソーヌ川)が流れるフランス第2の大都市のパノラマが広がります。
また丘の下の旧市街は世界文化遺産に登録されている石畳に美しい貴族の邸宅や
教会が並ぶ素敵な場所です。
<旧市街のカフェ>
<旧市街から仰ぎ見るサン・ジャン大教会と金の聖母マリア像>
<ローヌ川を挟んで手前が旧市街>
煙突つきの赤煉瓦の屋根が続く街の左手、遠くに一際目立つ緑の塊が
テット・ドール公園です。
面積は117haと広大で案内図を見るとイギリス式庭園とその湖が大部分を
占めているようです。
<公園の案内図>
公園の周辺に植えられた巨大なプラタナスの並木はここの歴史の古さを物語
っていました。入場門がいくつもあり、門の外にはレンタサイクルも用意されて
います。(相当の距離を歩いてから借りなかったことを後悔しました!)
<レンタサイクル>
植物園、温室、動物園、指人形劇場、バラ園など多彩な内容ですが、
はじめは良く整備された公園の春爛漫と咲く花々や広大な芝生に遊ぶ人々を
見つつそぞろ歩いていましたがいつの間にか周囲が一変していました。
<サバンナをイメージした草原にキリンが遊ぶ>
天高い巨樹の森を背景に数頭のキリンが悠々と闊歩し、水辺の浅瀬には紅色の
フラミンゴが遊んでいる動物図鑑で見たような光景です。
実はこのエリアは2005年から1年かけて熱帯草原に複数の動物たちが一緒に遊ぶ
サバンナをイメージして改造したのだそうで、キリンの他にもダチョウ、シマウマが
遊び、時々大声で騒ぐのは密林に住むキツネザルたちでした。
<広々とした芝生でしかも幸せそう>
別の場所には鹿園もあり囲いがなく鹿たちも幸せそうでそれはそれは自然です。
近づくと空堀が境界になっていることに気づきました。
なかなかの素敵な演出にとっても感心するとともに一時子供に戻って久しぶりの
動物園を楽しみました。
Parc de la Tete d'Or
http://www.lyon.fr/lieu/lieux-danimation/parc-de-la-tete-dor.html