特集: flânerie(そぞろ歩き)
<四季折々の京都>
第44回 桂離宮 その2
今回は、約2時間にわたる桂離宮の参観を首尾よく出発したグループが蘇鉄山を臨む「外腰掛」に到着した続きをおおくりします。
「外腰掛」は、松琴亭の待合所として使われる建物で、当時としてはエキゾティックな蘇鉄山に面して建てられています。
間口三間の茅葺寄棟造、皮付きの自然木の柱と曲木の梁と束で化粧屋根裏を支え、前面と両側
とを開け放した構造。内側には二間の腰掛が作り付けられ参観者もしばし腰掛体験できる仕組み。
深い土廂、そして、その下に敷かれた様々な石が趣向豊かな待合いを構成しています。
外腰掛の南側には背丈の低い石灯籠が置かれ、北側には、二十枡形手水鉢が備わっています。
外腰掛の前面に敷かれているのが、延段と呼ばれる長いアプローチ。長さ2メートル以上もある切石と
自然石の組み合わせが絶妙!
延段、さらに飛石道を進むと、視界が開け眼下に池が広がり、長く突き出た州浜や石橋でつながる
小島、天の橋立と呼ばれる中島、さらに松琴亭を一望できる素晴らしい景観が広がっています。
天の橋立は、北側の出島と中島を水面近くにかけた石橋で結んで構成された景観で、州浜や
松琴亭とともに庭園回遊のクライマックス!
州浜の先端には、岬燈篭と呼ばれる小ぶりの石燈籠が置かれ景観を引き締めるポイントになっています。
さて、州浜を過ぎると飛び石道は、上り坂となりその頂に思いもかけずキリシタン燈篭が立っています。
側面にFILIと彫られているのが印象的!ラテン語で、「御子よ、キリストよ」という意味だそう。
程なく、石橋を渡ると松琴亭に到着します。桂離宮で唯一の草庵茶室です。
詳しくは次回に続く。
