アート&カルチャー


第177回 井の頭自然文化園
Inokashira Park Zoo 
(東京都武蔵野市) 



コロナ禍に翻弄された2020年が暮れようとしています。

前代未聞のウィズコロナ時代の新しいライフスタイルもニューノーマルとなりました。

とはいえ、新型コロナ感染症の第3波が猛威を奮う中、クリスマスや忘年会など一年で一番楽しいイベントが 次々中止になって寂しい思いをしている方も多いかもしれません。

そこで、今回は、ほっと一息入れたい時におススメのスポット、水と緑の都会のオアシス井の頭恩賜公園の一角に位置する 「井の頭自然文化園」をご紹介しましょう。

井の頭自然文化園は、1942(昭和17)年、「行楽の間に自然科学の知識普及の向上に寄与する」という 目的で開設されました。

敷地面積は、井の頭恩賜公園のほぼ3分の1。動物園や資料館、彫刻館のある「動物園(本園)」(武蔵野市)と、 水生物館や水鳥が展示されている「水生物園(分園)」(三鷹市)から構成され、トータルで170種を超える動物を飼育しているとか。

自然文化園という名称もユニークですが、動物園に彫刻園が併設されているのがとてもユニーク!その深〜い訳は後々ご紹介することとし、 まずは動物園からご紹介を始めましょう。

こちらの動物園、吉祥寺周辺地域のお子さま連れには人気のお出かけスポット。特にアジアゾウの「はな子」さんは、存命中地元の方々にとても 愛され話題になっていましたので、ご存じの方も多いかもしれません。

アクセスは、JR中央線・総武線、京王井の頭線「吉祥寺駅」から徒歩約10分。吉祥寺駅を南に出て、 井の頭通りを三鷹方面に進み角に交番のある最初の四つ角を左折、左手に井の頭公園の雑木林を見ながら公園通りを 進むとほどなく右手に井の頭自然文化園の正門が見えます。

正門右手にある受付窓口上部のレトロ可愛い動物の絵柄のステンドグラスが印象的な受付でチケットを購入、早速園内へ。

正面に設置された《天女の舞》と題する優美な彫刻が出迎えてくれます。

売店「こもれび」前のカフェスペースを抜けると気持ちの良い「東屋」があり、休憩スポットとなっています。

右手、メンフクロウのケージの先には「モルモットふれあいコーナー」があります。

このコーナーは、動物とのふれあいの場として1987年(昭和62年)にオープン。常時180頭ほどいるモルモットは すべて園内生まれだそうで、「赤ちゃんのおうち」では、生まれたばかりの子どもや、子育てのようすを観察することができます。

通常は、スタッフの方々のサポートでモルモットを膝にだっこし、ぬくもりを感じながら触れ合える人気スポットなのですが、残念ながら 現在は新型コロナ感染症対策で休止中です。

次に進むと、フンボルトペンギンやヤクシカたちのかわいい姿を見られるコーナーが続きます。

さらに進むとテンの生態を観察できるケージがあり、その素早い動きに驚くことでしょう。

また、マーラやフェネックなど珍しい動物を見ることのできるコーナーもあります。

奥の一角には、「ゾウ舎」があり、アジアゾウ「はな子」さんが2016年5月まで暮らしていた場所が残されています。 懐かしい思い出がよみがえる方もいっしゃるかもしれませんね。

さらに進むとスポーツランド(遊園地)のコ―ナーがあります。メリーゴーラウンドやトレインなど、乗り物券を購入して 楽しい乗り物で遊べるちびっこたちのミニ遊園地です。

さて次に、サル山でアカゲザルたちの生態を観察したら、いよいよ井の頭自然文化園のイチオシ人気スポット 「リスの小径」に向かいます。

二ホンリスが自由にくらす空間に入ることができる通り抜け型ケージです。ここは、入り口に書かれた注意事項に従い入場するシステム。

隔てるものなく森の中のように設えられたケージの中で、縦横無尽にたくさんのリスたちが動きまわる様子を間近で見ることができます。 あっという間に足の間をすり抜けていくリスたちにびっくりすることもあるでしょう。

また、リスたちが木の実を上手に食べる可愛い姿を見ることができるかも!

時間を忘れてリスの生態を観察してしまいそうですが、この日は、彫刻館で開催中の企画展「筋肉礼賛ー北村西望と近代塑像の人体標準」を 観るためにひとまず先に進みます。

企画展は、長崎の《平和記念像》の作者として知られた彫刻家・北村西望(1884〜1987年)の作品を展示する彫刻園、彫刻館B館で2020年12月13日(日) まで開催中です。

所蔵作品を中心に、彫刻家・北村西望の筋肉の表現の移り変わりと盟友朝倉文夫と建畠大夢の筋肉表現との比較を通して 北村西望の作風の特徴がわかる展示内容です。

一貫して「たくましく、力感あふれる男性像」を得意な主題とした西望のオリジナリティ豊かな人体表現を鑑賞することができるでしょう。

さて、井の頭自然文化園の動物園、彫刻園を巡ったら、水生物園(分園)に向かいましょう。

水生物園へは、一旦本園正門を出て歩道橋で公園通りを渡り、標識に従い井の頭恩賜公園の雑木林を約300m井の頭池に向かって 下ってゆきます。

弁天門入り口から入ってすぐにある水生物館は、魚類だけでなく、カエルなど両生類、水生植物など淡水の生き物が展示されています。

井の頭公園の由来や池の現状の展示もありますので見学してみましょう。

さて水鳥のコーナーでは、気持ち良く整備された散策路を歩きながら優美なハクチョウやガン、ツルなども観察することができます。

運がよければ井の頭池に飛来する美しいカワセミに出会えるかもしれません。

晩秋の武蔵野を背景に展開する井の頭自然文化園は、自然と文化とアートの調和した魅力的な文化施設です。

かわいい動物たちに癒されたり、北村西望氏の様々な彫刻にパワーをいただいたり、コロナ時代ではとりわけ貴重なスポット。 年末年始も新型コロナ感染症対策をしっかりした上で楽しめるといいですね!

日本庭園やツバキ園、武蔵野の雑木林など豊かな自然環境も魅力!四季折々のおでかけスポットととしてもおススメです。

尚彫刻園については次号で詳しくご紹介しますのでお楽しみに!、







【赤ちゃん連れのお母様へ】
1. 授乳室は、動物園(本園)管理事務所内に1か所あります
2. お湯・電子レンジをご利用の方は、動物園(本園)管理事務所にお越しください。
3. おむつ替えシートは、動物園(本園)6か所のトイレ、水生物園(分園)の2か所のトイレにあります。
4. 子ども用トイレは、動物園(本園)の5か所のトイレ、水生物園(分園)の2か所のトイレにあります。
5.専用駐車場はありませんが、正門から約300mの「井の頭恩賜公園有料駐車場」が利用できます。







このコーナーでは、お子様連れで楽しめる皆さまお気に入りの ミュージアム情報を募集しています。 お問い合わせフォームから、是非お寄せください。
また、このコーナーへのご意見・ご感想もお気軽にお寄せください。 お待ちしております。



 

井の頭自然文化園
動物園(本園)・正門入口


東屋

フンボルトペンギン

ヤクシカ

スポーツランド

リスの小径

二ホンリス

企画展「筋肉礼賛―北村西望と近代塑像の人体標準」

水生物園(分園)
水生物館

ハクチョウ






施設情報


井の頭自然文化園

住所:東京都武蔵野市御殿山1−17−6

TEL:0422-46-1100 

開園時間:午前9時30分〜午後5時
(入園は午後4時まで)

休園日:
毎週月曜日(祝日・都民の日に当たる時は翌日)
年末年始(12月29日〜1月1日)

入園料: 一般/400円、中学生/150円、65歳以上/200円
◆小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料 (中学生は生徒手帳を要提示)
◆65歳以上の方は年齢を証明するものを要提示

詳しくは、直接お問い合わせいただくか
井の頭自然文化園をご覧ください。

*取材協力・掲載許諾:
井の頭自然文化園
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