特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第9回 京都桜散歩 〜醍醐寺〜

豊臣秀吉が晩年「醍醐の花見」を行ったことでも知られる醍醐寺は京都の桜の名所の中でも 「醍醐の桜」といわれ別格の人気を誇っています。



広大な伽藍にカワヅザクラを皮切りに、シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエザクラ、さらに オオベニシダレやオオヤマザクラなどなど多様な桜が咲き誇ることでも知られています。

満開には遅れましたが今回は、この世界遺産、醍醐寺に向かいます。

醍醐寺は、京都府京都市伏見区醍醐東大路町にある、真言宗醍醐派総本山。 山号を醍醐山と称し、本尊は薬師如来、開基は理源大師聖宝といわれています。

伏見区東方に広がる醍醐山に200万坪以上の広大な伽藍をほこる寺院です。

アクセスはJR奈良線・六地蔵駅で降り、京阪六地蔵駅まで歩き地下鉄東西線に乗り換え、 約5分の「醍醐駅」で下車。駅前から「醍醐コミュニティバス」で醍醐寺前まで行くのが便利。

醍醐寺に到着後、総門をくぐり、チケットを購入し、1115年創建の三宝院へ。 寝殿造り様式の三宝院は桃山時代の代表的な建造物で、国宝に指定されています。



書院から眺める三宝院庭園は、1598年、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して基本設計をした庭といわれ、 優雅なたたずまいを今に残しています。







三宝院を後に桜並木を進むと壮麗な門が現れます。

朝廷からの使者を迎える時だけ開いたとされる国宝・唐門(勅使門)です。 門全体が黒の漆塗で菊と桐の四つの大きな紋には金箔が施されていたという 往時の姿を修復によって観ることができます。



さらに進むとその先には堂々とした仁王門が聳えています。



行く手には、金堂が。豊臣秀吉の命によって建てられた国宝・金堂は、紀州(和歌山県)の湯浅から移築されたもので、 主要部は平安末期の様式を完全に残しているとか。



そして右手には、京都府下で最も古い木造建築物、国宝・五重塔が圧倒的な存在感で姿を現します。

醍醐天皇のご冥福を祈るために、第一皇子・朱雀天皇が承平6年(936)に着工し、 第二皇子・村上天皇の天暦5年(951)に完成したそう。

初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖が描かれ、日本密教絵画の源流をなすものと いわれているとか。

高さは約38メートル、屋根の上の相輪は約13メートルあり、バランスのとれた美しい姿を今に留めています。 当時の建築技術の高さには目を見張るばかり。



まだまだ美しいシダレザクラを楽しみながらフラネリ―。



さらに進むと池の向こうに弁天堂が。池に面する茶店で一休み。



これから先は上醍醐といわれる伽藍ですが、この日のフラネリ―はここでひきかえし、 霊宝館へ向かいます。

霊宝館は、醍醐寺の所蔵してきた貴重な仏像・絵画・工芸品など10万点以上(うち国宝69・419点、重要文化財6,522点)の寺宝を 保存・公開する施設として1935年に開館しました。1979年に新収蔵庫3棟を新築、2001年には上醍醐薬師堂の本尊である 国宝・薬師三尊像を中央に安置する大展示室を増築し、上醍醐五大堂に安置されていた重文「木造五大明王像」も2014に初めて山を下り、 こちらに、収蔵されるようになったとか。



このあたりの桜並木もステキで、外国人がさかんにシャッターを切っていました。



霊宝館庭園に咲き誇っていたサクラは、手毬のように球状に濃いピンクの花が咲く 「白山大手毬」。醍醐の花見の最後を飾るというサクラに出遭え、大満足でこの日のフラネリーは終了。

まさに「花の醍醐」というにふさわしい4月の醍醐寺でした。

【DATA】
醍醐寺
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
TEL: 075-571-0002
https://www.daigoji.or.jp/index.html