特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第23回 上七軒界隈

今回のそぞろ歩きは、前回から引き続き、北野天満宮から上七軒界隈を歩きます。



北野天満宮で毎月25日に開催される「天神市」には、北野天満宮の境内の中だけでなくその周りにも実に多くの露店が並びます。 その数1000店以上とか。

天満宮の参道には、古着屋さんや道具屋さんもでていますが、縁日に出るような露店が多いよう。 ただ、植木屋さんは珍しいかもしれません。



天満宮の東側の外周に沿って続く露店は、骨董店が多く、日本の古道具店あり、西洋のアンティークショップも多数出店しています。 趣味の骨董蒐集家に混じって骨董のプロも多く訪れる骨董市だと聞きます。





さて、この通が突き当たる辺りから上七軒通になり街の様相がガラッと変わります。

室町時代に北野天満宮の再建の際に残った資材を使って7軒の茶店を建てたことが「上七軒」の由来だそう。 桃山時代に豊臣秀吉が北野で大茶会を開いた折に茶店側が団子を献上したところ、大いに誉められたという逸話も残っているとか。 また西陣との結びつきで花街として繁栄を極めた地域だといわれています。



メインの上七軒通は電柱が地中化され石畳が整備されたため、すっきりした通に芸舞妓さんや旦那衆ご贔屓のショップが点在する情緒あるエリア。



途中この界隈の中心、「上七軒歌舞連場」に続くアプローチがあったので覗いてみました。



この日歌舞連場も喫茶「茶ろん」も休業中でしたが、中が少し見えるようにカーテンが開けてありましたので覗いてみると なかなか風情のある設えです。



毎年3月下旬から4月上旬まで開催される「北野をどり」が有名なので、次回は観てみたいものです。 夏期は、芸舞妓さんがサービスにあたるビアガーデンが上七軒の名物だそうですが・・・。

筆者は、ビアガーデンより魅力の有職菓子御調進所「老松 北野店」がお目当てです。



「老松」は、宮中の儀式に使われる有職菓子を作ってきた歴史を持つ、 公家が明治41年(1908)に構えたお店。



壁には、代々受け継がれてきた干菓子の木型が飾られていて 歴史を感じます。

もちろん名物、こだわりの夏蜜柑の寒天菓子「夏柑糖」をお土産に。



並びの「たきものゑびす」でちりめん山椒も調達できました。

今度は、上七軒通から今出川通を西に北野白梅町方面に進み 七味専門店「長文屋」に向かいます。



「長文屋」は、香り高い、8つの素材をカスタマイズして調合してくれる 七味専門店です。



お店初心者は、まずは4段階の辛さを選んで試してみましょう。

香りの良さと風味の良さは絶品!冷ややっこや目玉焼きなどいろいろなものにかけて楽しめます。

上七軒界隈のそぞろ歩きはまだまだ序の口! 京の街歩きには絶好のエリアです。

できれば、毎月25日の「天神市」に出かけられるのがベストですが、そうでなくとも おっとりとした雰囲気を楽しむことができるそぞろ歩きにはうってつけの界隈。 おすすめです。

DATA
北野天満宮
京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
TEL 075-461-0005
http://www.kitanotenmangu.or.jp/

有職菓子御調進所「老松」
http://oimatu.co.jp/

「長文屋」(ちょうぶんや)
京都府京都市北区北野下白梅町54-8
10:30〜18:00
定休日水曜・木曜
TEL:075-467-0217