特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第19回 北山通 

風薫る5月。そぞろ歩きには絶好の季節になりました。

今回そぞろ歩くのは、いわゆる京都とはちょっと雰囲気の違う新緑溢れる北山通。

北山通は、京都の東西方向の幹線道路としては最北に位置しています。

戦前の都市計画により建設が開始され、1985年に全線開通した比較的新しい通りで、 区画整理された折に、幹線道路として十二間幅(約21.8m)で造られたため、 地元では十二間通という愛称でも知られているとか。

洛中と離れているので、伝統的景観を遵守した建築規制の影響が少ないため、 お洒落なブティックや雑貨ショップ、レストランなどが続々とオープン。 京都の中でもファッショナブルでモダンなストリートとして知られています。

京都駅からのアクセスは、地下鉄烏丸線の北山駅が最寄駅。

まず、駅をでて西に進むと「京都府立陶板名画の庭」があります。

【京都府立陶板名画の庭】
京都府立陶板名画の庭は、名画の美しさをそのままに再現した丈夫な陶板画を、 安藤忠雄氏設計の施設に展示する、屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園です。



陶板画は全部で8点。このうち「最後の審判」など4点は「1990年国際花と緑の博覧会」に出品されたもので、 「テラスにて」など4点はこの施設のために新しく制作されたものだとか。



陶板画は、原画を撮影したポジフィルムを元に、写真製版技術により陶製の板に転写し焼成したもので、 変色や腐食が起こらないので、屋外にあっても永く保存することが可能。 どの絵も複数の陶板でできているとは思えないクオリティです。

入り口からゆるやかに降りてゆくと、水の中にモネの「睡蓮・朝」が現れます。 次いでレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の陶板画が。





さらにゆるやかに下っていくと、ルノアール、スーラなどの作品が続き、 地下2階のミケランジェロの「最後の審判」へと続きます。



水を巧みに配した安藤氏設計のダイナミックな建築と陶板名画で作られた 「陶板名画の庭」。数ある京都の庭の中でも異色のものでしょう。

ゆったりと傾斜する通路を水音を聞きながら歩ける、名画と安藤建築を楽しめる庭、そぞろ歩きにはおすすめです。

DATA
京都府立陶板名画の庭
京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)
TEL 075-724-2188
http://kyoto-toban-hp.or.jp/


「陶板名画の庭」に隣接するように左手に京都府立植物園の北山門があります。


【京都府立植物園】
京都府立植物園は、日本で最初の公立植物園として、1924年1月1日に開園しました。 桜の名所としても有名です。半木の道とともにすでにこのシリーズの第8回でご紹介しています。

第8回 京都桜散歩 (半木の道〜〜京都府立植物園)
http://www.ktai-supli.jp/foreign/201706.html

お時間があれば四季折々立ち寄られるのもおすすめです。



DATA
京都市左京区下鴨半木町
電話: 075-701-0141
http://www.pref.kyoto.jp/plant/




【マールブランシュ 京都北山本店】
さて、北山通といえば、京都土産の定番、京都限定「茶の菓」で知られるマールブランシュの本店があるというので、 ティータイムに。



ケーキショップとティールームが併設されています。



ケーキセットでホット一息。



帰りは、隣接するコンシェルジュルームで、ショコラトリー「加加阿365祇園店」の 京都フレーバーのチョコレートを購入しました。




DATA
マールブランシュ 京都北山本店
京都市北区北山通植物園北門前
TEL:075- 722-3399
http://www.malebranche.co.jp/


マールブランシュを後にさらにウィンドウショッピングを続けるとパリに本店のある手芸専門店に「ドロゲリー」に遭遇。


【ラ・ドロゲリー 京都北山店】
ドロゲリーはパリのサンジェルマンデプレに本店を構える手芸、ビーズ・雑貨店。 その日本第一号店が北山店です。



シックで、オシャレなボタンやビーズ、リボン、毛糸などが揃っています。

東京にもショップがありますが、店内のディスプレイから京都ならではと、気に入ったモデルのパーツを購入しました。



DATA
ラ・ドロゲリー 京都北山店
TEL:075-724-9711
http://www.ladroguerie.jp/


さて、そろそろ日も暮れてきたので、このあたりで北山通を後にしました。レガシーな京都の合間に 北山エリアをそぞろ歩くのもまた、楽しいかも。