特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第36回 御所西 京都平安ホテルの日本庭園



秋本番の始まる10月ですね。

木々もわずかに色付きはじめたようですが、京都が華やかな紅葉をまとうまでには、まだ少し時間がかかりそうです。 そこで、今回のそぞろ歩きは、京都御所界隈とし、その西に位置する御所西 京都平安ホテルから始めることに。

何故このホテルかというと、こちらの日本庭園、アメリカの日本庭園専門誌「The Journal of Japanese Gardening」 の「しおさいプロジェクト(http://gardenrankings.com/)」で高い評価(第5位・2018年)を受けているからです。 因みに第1位はかの有名な島根県の足立美術館そして第2位は桂離宮(京都府)です。



JR京都駅から地下鉄烏丸線の丸太町駅または今出川駅から約10分程度でホテル到着。エントランスから入り、ロビーをぬけると庭園の入口があります。 入口付近に庭園の由来が書かれた案内板が立ち、庭園の散策マップも置いてあります。



およそ500坪に及ぶ庭園は、公家屋敷の庭園として江戸時代後期に造られた池泉回遊式の本格的な庭園です。

その後、大正時代に近代日本庭園の作庭で名高い小川治兵衛の手により改修され、昭和55年、平安会館(現京都平安ホテル)改築時に再改修されたとか。

小川治兵衛は、平安神宮神苑や京都国立博物館前庭など多くの名園を手がけた名作庭師として知られています。



庭園の中央の池には石橋が架かり、滝が流れ落ちています。築山や四阿(あずまや)を配した見事な池泉回遊式庭園。

四阿は、竹を中心造られ、水屋は北山杉が使われています。



さらに京都名産の鞍馬石や加茂石、白川石など細部にもこだわった演出が景観に華を添えています。



流れの先には、重厚な井筒も設えられ、庭園内には、15基の灯篭が設置されています。 池のほとりの立派な六角雪見灯篭をはじめ、春日灯篭、織部灯篭、山灯篭なども見所です。、



この日は、眺めの良いカフェ・アルボワで遅いランチとコーヒーをいただき、ほっと一息。こちらのカフェ、 ランチタイムを過ぎてもティータイムメニューだけでなく軽食がいただけてなにかと便利。ロビーやテラスで、庭園を眺めながらのティータイムもいいかもしれません。

この日は、ゆっくり次の目的地など確認してホテルを後に京都御苑に向かいました。

DATA
御所西京都平安ホテル
京都府京都市上京区龍前町烏丸通上長者町上ル
TEL:(075)641-733
http://kyoto-heian-hotel.com/



京都御苑へは、ホテルの目前にある中立売御門から入ることができます。

この御苑は、京都御所、京都仙洞御所を囲む面積65ヘクタールの広大な公園で、いつでも自由に入ることができます。

環境省HPによれば、江戸時代には、140以上の宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ町、 明治になって都が東京に移り、これら邸宅は取り除かれ、公園として整備され市民に開放、 戦後は国民公園と位置づけられ、御所と一体となった景観を維持しつつ、散策や休養等の場となっているそうです。

現在苑内には百年を越える樹林が育ち、御所をはじめ、旧公家屋敷跡や庭園等歴史的遺構が点在しています。



そぞろ歩きとしては最適なエリア、詳しくは次回へ。