特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第46回 桂離宮 その5.笑意軒

賞花亭の山裾に建つ園林堂は桂離宮造園の二人の立役者の二人目、智忠親王が造営された建物です。



本瓦葺宝形造の持仏堂となっています。



正面に唐破風の向拝を有し、四方に高欄をめぐらし、 正面の観音開きの扉の上には、後水尾上皇の筆による「園林堂」の額が。

今度は、橋を渡り弓場脇を通り笑意軒に向かいます。



笑意軒は、桂離宮の敷地のほぼ南端に位置しています。 梅馬場からアプローチする苑路わきには、安定感のある姿の良い雪見灯籠が 設置されています。数多い京都の名園の雪見灯籠の中でも秀逸といわれています。

さて、笑意軒の前に広がる池は、他のデザインとは違い整然とした方形をなし、 入江状となっているのが特徴です。

池畔に船着き場を設け、2箇所の石段で、笑意軒に向かうことができるという設計。



さて、笑意軒は、茅葺寄棟造の母屋に一の間・納戸などのある農家風の建物です。 茶屋建築の一つで、智忠親王の代に造営と言われています。



口の間の壁には、「笑意軒」の額がかかり、その左右に三つずつの 円形の下地窓が並んでいます。

六つの丸窓それぞれが下地の組み合わせを変えるなど凝った作りで、「四季の窓」というそう。 この建物の中でも特に印象的なデザイン!



窓の多いのがこの建物の特徴。しかもはそれぞれの窓の意匠が見事!



口の間の奥に続く二の間の南側に大きく開いた窓の下の腰壁には、市松模様、その他は金箔を貼った 斬新な意匠!



随所に残るモダンなデザインは施主の趣味でしょうか?それともデザイナーの趣味?



外構デザインも斬新で、この三角灯籠は、傘も火袋も中台も足もすべて三角、 火袋の窓は方形、円形、三日月形という凝り様に驚かされます。

次号に続く。