特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第33回 大徳寺界隈その4

長かった梅雨がようやく明け青空が戻ってきました。

とはいうものの灼熱の太陽はグングンと気温を押し上げ35℃越えもまれではありません。一難去ってまた一難!
フランス・パリでも今年の夏は、40℃にせまる暑さだとか。世界的な異常気象は年々どこも深刻になっているよう。 クーラーが一般的に設置されていない地域では大変でしょう。


<大徳寺構内>

大徳寺は、応仁の乱で建物は焼失しましたが四十八世住持一休宗純が堺の商人の保護をうけて復興、 豊臣秀吉や諸大名も建物や寺領を寄付し、塔頭を創建して江戸時代初期に現在の建物はほとんど整備されました。

その後禅寺として拡大し栄えた大徳寺は、現在も三門、仏殿、法堂、経蔵、方丈など禅宗の主要建物はすべて保持され 禅宗の典型的な伽藍配置を見ることができます。

大徳寺は、基本的には、観光寺院ではないので、観光客も少なく、禅寺として、落ち着いたたたずまいの中、 ゆったりとそぞろ歩きができるおススメのエリアです。

さて、シリーズで紹介してきた大徳寺塔頭寺院、今回は、芳春院(普段は非公開)と高桐院(工事中で非公開時期多し)をご紹介しましょう。


<大徳寺 芳春院>

大徳寺塔頭・芳春院は、1608年(慶長13)、前田利家の夫人松子(芳春院)が玉室宗珀を開山として建立した前田家の菩提寺です。


<大徳寺芳春院>

境内には芳春院尼・前田利長・利常などの前田家霊屋があり、近衛家のお墓もあります。


<大徳寺芳春院>

客殿背後の庭園は市内でも珍しい楼閣山水庭園で、「飽雲池」と称し、杜若や睡蓮が美しく映える庭として有名です。


<大徳寺芳春院>



1617年(元和3)に横井等怡と小堀遠州が作庭されたと伝えられています。


<大徳寺芳春院>

打月橋で結ばれ池中に立つ二重楼閣建築の呑湖閣は春屋宗園の昭堂で、 庭と同じ年の創建ですが、現在の建物は1804年(文化1)に再建されたものだそうで、 金閣・銀閣・飛雲閣と並んで京の四閣と称されています。


<大徳寺芳春院>



特別拝観時期を選んで、大徳寺近辺にいらしたら是非お立ち寄りください。

DATA
大徳寺 芳春院
京都市北区紫野大徳寺町55
TEL;075-492-6010



最後に訪れたのが高桐院です。

大徳寺塔頭高桐院は、1601年(慶長6)利休七哲の一人細川忠興(三斎)により創建されました。



利休邸移築の書院につづく茶室松向軒は秀吉の北野大茶会に用いられたもの。 江戸初期につくられた庭に三斎とガラシャ夫人のお墓があります。 >



寺宝の李唐筆「絹本墨画山水図」2幅は南宋初期山水画の名作で国宝に指定されています。  



竹林に囲まれ静かにたたずむ姿が魅力的な寺院です。

DATA
大徳寺高桐院
北区紫野大徳寺73-1
TEL:075-492-0068