特集: flânerie(そぞろ歩き)

<四季折々の京都>

第42回 御室 仁和寺

京都の数ある桜の名所の中でも最も特色のあるのが、御室桜で名高い京都市右京区にある仁和寺です。

広大な境内には、染井吉野、しだれ桜など様々な桜が咲き誇ります。中でも中門内西側一帯を桜色に染めるのが御室桜と呼ばれる 遅咲きで有名な桜の林。古くは江戸時代の頃から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌にも詠われたり京都の名所を記した 江戸時代の儒学者・貝原益軒が書いた『京城勝覧』(けいじょうしょうらん)という京都の名所を巡覧できる 案内書にも紹介されているのです。そして大正13年には、国の名勝にも指定されました。

そこで、4月のそぞろ歩きは、仁和寺とすることに。

混雑をさけ北野白梅町から御室仁和寺駅まで嵐電を使う地元スタイルです。



途中駅でものどかに、車中からお花見が楽しめます。



御室仁和寺駅から徒歩数分で京都では珍しい道路に面した「二王門」に到着です。



さて、仁和寺は、京都府京都市右京区御室にある真言宗御室派総本山の寺院。山号は大内山。本尊は阿弥陀如来、 開基(創立者)は宇多天皇です。

「古都京都の文化財」の構成資産として、世界遺産に登録されています。

皇室とゆかりの深い門跡寺院で、出家後の宇多法皇が住んでいたことから「御室御所」、 明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」といわれています。



中門を入って左手には、約200本ある御室桜の林があり、八重咲きで樹高が低い御室桜が咲き誇っています。樹高が低いのは、 この地の土壌が固く、深く根を張れないからだとか。 「花(鼻)が低い」ということから「お多福桜」ともいわれているそうです。

満開は例年4月中旬ごろ。(令和2年は4月8日頃の予想)御室桜は日本さくら名所100選にも選定されています。



通常は境内への入場は無料で、御殿・霊宝館の拝観のみ有料ですが、 4月、御室桜の開花時の「さくらまつり」の期間は、境内への入場にも拝観料(500円)が必要。



広大な境内には国宝の「金堂」をはじめ、花見の盛んな様 重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」などがあります。



様々な桜に囲まれた優美な五重塔も御室桜とともに見どころです。



名勝御室桜林から順にめぐれば極上のお花見が楽しめるでしょう。

DATA
世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
京都府京都市右京区御室大内33
TEL/075-461-1155