朝もやが残るころ女の子がカゴを持って森へと出かけました。
森の入口ではおおきなクルミの木の葉を一枚だけとって
いい香りをかぎながら森へ入ってゆきました。
だれもいない朝の森で緑のこけの感触を足裏で楽しみながら。
菩提樹の上のりすやアカシアの上の鳥たち。
美味しいジャムのためにきいちごの実を摘みました。
女の子は夜の森の様子を想像してみました。
そして朝の光のみちた森からきいちごをたべながら
家へ帰るのでした。
すがすがしい朝の森を感じる絵本。
癒されながら眠りにつくことができるでしょう。
『もりのあさ』
出久根 育
2025年4月 初版第1刷
発行所 株式会社 偕成社
定価[本体価格1800円+税]