第1回 Rue Cler (クレア通り)
”Flânerie ”、漫ろ(そぞろ)歩きというようなフランス語です。
旅先で、日常で、ふと出会った散歩道、何と言うこともないのですが、
心引かれる風景がある。今回の特集は、そんなゆるーいFlânerie(フラネリー)をご紹介。
まずは、フランスの首都、パリ(Paris)で出会った、また行きたい小さな通り、Rue Cler(クレア通り)。
パリ左岸7区、エッフェル塔の足下、シャン・ド・マルスから程近い美食通りです。
パリ7区(7e arrondissement de Paris) は、パリ市を構成する20の行政区の中では、
フランスの政治・行政の中心となる機関が集中している地区。
国民議会 、外務省、国防省の他、国際機関としてユネスコ (UNESCO) の本部があり、
どこかエスタブリッシュメントな雰囲気があります。
また、ケ・ブランリー美術館、オルセー美術館、ロダン美術館などもこのエリア。
<ケ・ブランリー美術館>
<オルセー美術館>
20区の中では所得水準がもっとも高い地区ともいわれています。
Rue Clerは、そんな7区のメトロ、Ecole Militaire (エコール・ミリテール)からほんの一本入った通り。
今回は、この界隈にホテルをとったので、春の初めの漫ろ歩きはここから。
クレア通りには、パリにしては珍しく、広い石畳の遊歩道の両側に、高級食材店やチョコレート店、お花屋さん、カフェやレストランなどの老舗の商店が並んでいます。
野菜&果物を扱っているお店に寄り、3種のリンゴと、ミカンに近いマンダリンオレンジを5、6個購入。すべて、一個からの計り売りです。ヨーロッパでは、朝食に生野菜はつかないので、果物の買い置きは必須。



魚屋さんもちょっと覗いてみましょう。
こちらのお魚屋さん(poissonnier)、デリカテッセン(traiteur)も兼ねているので、
茹でたエビやカニ、スモークサーモン、ムースなどそのままいただけるお惣菜も揃っています。

さらに進むと、フォア・グラがスペシャルと書かれたJeusselin というバスク料理をベースにしたデリカテッセンが。おいしそうなハムやサラミ、パテ、サラダなどご馳走が並んでいます。
こちら、1937年からファミリーでハムやパテ、ソーセージなどを手作りしているというお店。
Traiteur Jeusselin
http://www.traiteur-jeusselin.com/
お客さまが次々骨付きハムを手切りにしてもらっているので、評判なのでしょう。こういう時は、同じように一切れ購入。お店のマダムやスタッフもとてもフレンドリー。


今度は、お向かいの高級イタリア食材店DAVOLIへ。こちらは、1905年創業の高級デリカテッセンです。
DAVOLI
http://www.davoli-paris.fr/
こちらでは、パスタとピザ、ニンジンサラダなどを購入。
またしても、旅先を忘れ、つい一回では食べきれないほど衝動買い。
そして、スーパーで飲み物などを調達。
これで終わりと思いきや、美食通りのFlânerieはまだまだ続きます。 次回をお楽しみに!