「私の好きな手仕事」

【81】庭仕事と台所仕事

梅雨は長引くと憂鬱ですが植物にとっては恵みの天水。 庭の木々や植物が見るからに生き生きしています。


<梅雨の中でひときわ美しい五色ドクダミと矢羽ススキ>


夏用に植えた花壇やコンテナの花達が大きく育ち、 この辺で切り戻しの作業をすると株の形も良くなり 夏に向かって沢山の花をつける立派な株に育ちます。

この作業をしないと間延びのしただらしない株に なるのでご注意ください。

切り戻しして捨てる枝を挿し穂にして簡単に増やせる のも梅雨の時期ならではの作業です。


<切り戻したら直ぐに新芽が伸びてきました。(サフィニアの元株)>


サフィニア類は特に簡単に増殖可能なのがまたうれしい。 切り取った枝をしばらく花瓶にさし部屋で楽しむうちに 根が出てきたら上々、土に植えつけます。


<切り戻しした枝は花瓶に(サフィニア)>


もちろん鹿沼土に挿し穂(丈夫そうな枝)を挿すのもOK。 どちらにしても50%位の確率で根が出ます。


<バジルも根がでてきました>


スペインのゴルドバはパテオ(中庭)の美しい花壁や 花壇で有名ですが、以前はゼラニュームばかりでしたが 現在はサフィニアも多種の美しい色合いと花持ちの良さで 大人気。それがなんと30年ほど前に日本から輸入された 物だそうで日本人の花好きにとってはうれしいお話。

実はゴルドバの見事な花達も挿し芽で殖やしているそうです。


<窓辺のゼラニューム(挿し芽可能)>



庭の梅が小粒ですが2sも採れました。迷っていましたら 日本料理の先生をしている友人がたたき梅を教えて下さい ました。とても簡単で美味しい!のでお試しあれ。


<母の手描きの瓶にたたき梅、美しい紅色です!>


@1sの青梅を1日水につけてアク抜きする。
A水から上げ、乾かして、たたいて割れ目を入れる。
(空の牛乳瓶でたたいたら簡単に割れまた。)
B瓶にいれて同量(私は70%位)の砂糖を混ぜておく。
C時々振っておくと2日ほどするとだんだん梅エキスがでて砂糖が溶けてくる。 そこに紫ジソ(買ったシソの葉を取り外し、洗い、水を切ってから適量の塩で良く揉む。 かたく絞って水分をきる。)を入れて適量のリンゴ酢(大匙2杯位。友人は酢酸)を注ぎます。 D毎日瓶をふり様子を見つつ2週間位たったらお味見して
ください。甘味・酸味・塩味の微妙なバランスが最高。


<たたき梅ができました。>


ちなみに余った梅は塩(1sに大匙3杯くらい)だけで同じように 漬けてみましたらカリカリ梅が出来上がりました。


<塩漬けの梅>












 

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[ 作者プロフィール ]

Caco
ガーデニング・
プランナー

農学部卒業後、ご主人と造園設計事務所を開所。現在に至る。

趣味:旅行、ガーデニング、テニス、絵本

月刊 Visual Dermatology に
「My Favorite Parks」好評連載中

トップページの「プロムナード」と「一鉢から始めるガーデニング」、新連載「私の好きな手仕事」は、ケータイ・サプリwebマガジンのための書き下ろしです。
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