ドイツ・ファンタスティック街道と南仏の美しい村を訪ねて 
Fantastic Road in southwest Germany & the beautiful villages in French Riviera
1.ドイツ・ファンタスティック街道の街
シュトゥットガルト Stuttgart

ドイツ南西部 Baden-Wurttemberg(バーデン・ヴュルテンベルク)州に位置するファンタスティック街道は、ロマンティック街道などに比べ新しい観光ルートです。しかしこの地域の歴史は古く、神聖ローマ帝国時代からの古い歴史を持つ美しい街が点在している地域でもあります。

ファンタスティック街道ホームページ
http://www.fantastische-strasse.de/index.html

ルートは最北のハイデルベルグから、南のコンスタンツまで400キロに及んでいます。
ネッカー川に沿って、シュヴァルツヴァルトの森やシュヴェビッシェ・アルプ地方(Swabian mountain range )を背景に、古い大学街、、高級温泉保養地、文豪の生まれた街、スイス、オーストリアと3国が交わるボーデン湖の畔の花の島やお城のある愛らしい小さな街など個性的な街街を巡っています。
この地域は景観だけでなく、おいしいワインを産出する美食の地域でもあります。
また、現在では、ドイツで最も豊かな地域であることも見逃せません。

このファンタスティック街道の入り口は通常ハイデルベルグなのですが、 今回の旅の始まりはStuttgart(シュトゥットガルト)。かの有名なベンツとポルシェの街です。街を象徴するように、シュトゥットガルト中央駅の高い塔の上にはメルセデスのスリーポインテッドスターのマークが光っています。編集部ブログ10月9日の写真で光っているのはこのマークなんですね。
http://editors.ktai-supli.jp/?day=20071009

重厚で個性的なシュトゥットガルト中央駅は、1914年から1927年にかけて、「新即物主義」様式で建設されました。塔の高さは、58メートルで塔の上まで上ることができます。

StuttgartHbf(シュトゥットガルト中央駅)

Hauptbahnhof(シュトゥットガルト中央駅)

街の中心にはかつてのヴュルテンベルク王国の素晴らしいな宮殿が残っています。記念塔のある宮廷広場を囲んで、正面に新宮殿があります。1746年にから1806年にかけて建てられたバロック様式の建物。

Neues Schlos&Schlossplatz(新宮殿と宮廷広場)

Neues Schlos&Schlossplatz(新宮殿と宮廷広場)

その右手には13世紀に建てられた旧宮殿があり、1562年に併設されたプロテスタントの教会とともに魅力的なコーナーになっています。

Alten Schloss(旧宮殿

Alten Schloss(旧宮殿)

これらの建物のに囲まれた緑の宮廷広場は晴れた日は市民の憩いの場。芝生で日光浴するカップル達、カフェでくつろぐ人たちでにぎわっています。

この広場の一角には2005年春開館したシュトットガルト美術館が、ガラスばりのモダーンな姿を現しています。

Kunstmuseum Stuttgart(シュトゥットガルト美術館)

Kunstmuseum Stuttgart(シュトゥットガルト美術館)

新宮殿奥の池の向こう側にはオペラハウスがありシュトットガルトバレエ団と国立オペラの上演劇場となっています。

Opernhaus(オペラハウス)

Opernhaus(オペラハウス)

駅前のツーリストインフォメーションで確認して今度はU−Bahnでヘーゲルハウスに向かいました。

Hegel-Haus(ヘーゲルハウス)

Hegel-Haus(ヘーゲルハウス)

ヘーゲルハウスはドイツ観念論を代表する哲学者フリードリッヒ・ヘーゲルが1770年に誕生した家です。ヘーゲルの直筆原稿、書籍、などにより彼の生涯が分かる展示となっています。

旧市街

旧市街

この辺りには古くからありそうなパブやレストランなどもあって趣深い界隈となっています。

ブドウの丘

ブドウの丘

自動車産業の中心都市を象徴する、回転するマークを頂く中央駅の塔の背景となっている丘に広がっているいるのはブドウ畑。
Baden-Wurttemberg(バーデン・ヴュルテンベルク)の州都シュトットガルトの魅力は、この都市と田園の緑が共存していることかもしれません。